仕事柄、絶対に欠かせないのがノートである。がっつり書き込むタイプなので、たとえばインタビューでも一問一答だけでなく服装やちょっとしたしぐさ、声の溜め、表情、目線の位置といった情報が記されている。音声ももちろん記録させてもらうが、何を言ったかは入っていても表情までは残っていない。
ならば映像で記録したほうが合理的という考えもあるが、僕みたいな素人が恐る恐るまわすカメラなら余計な緊張が伝播してしまう。パソコンに直接打ち込む人も見かけるが、僕は自分もタイピングの音も気になってしまう派である。結局、ノートに戻ってくるのだ。
新聞記者時代は会社の名前が記されたノートが配布され、便利な生活が送れていた。独立して、いろいろなノートを試すことになったが、一冊1000円しないで買えるツバメノートの分厚いタイプに固定している。細かく買い足す必要もないし、日々の取材、取材テーマごと何冊かつかいわけておくとちょうどいい感じにまとまる。日記をつける習慣はないけれど、あとでぱらぱらと見返したときにあの時の自分が何を感じ、どんな仕事をしていてかがわかる。それも含めて、どうにも手放せない。それにしても仕事でノート、僕の周りでも使う人は減少傾向に……。良いよ、とおすすめしているのですが。