もともと漫画のファンで、スカッとしたい時というか、色々日常のことを忘れて別の世界に没頭したい時には『クローズ』『ワースト』の両方を1から一気に読み返して二日くらい鈴蘭の世界に没入することがたまにあります。徹底して女性が登場しない、ほぼ高校生の男達だけしか出てこない世界観が、自分のいま生きている世界と隔絶されているから、なんとなく現実逃避できるのでしょうか。
漫画を原案としたオリジナルストーリーの映画もまた、漫画と同じように不良少年たちだけで作る世界を楽しめるので、仕事に煮詰まっているとか、現実のニュースが受け入れがたいとか、そういう時に見るのにはお勧めです。漫画になくて映像にあるのはなんといっても音なわけですが、ガラスが割れる音、人の頭が学習机に打ち付けられる音、人の雄叫びなどが、爽快感を誘います。
別に暴力を肯定するわけではないのですが、街を巻き込んで抗争や犯罪がおこなわれるやくざ映画に比べると、一般社会と関係のない高校生たちだけの世界に閉じられているからか、リングの上の殴り合いを見るように楽しめる気がします。「ワイルドスピード」シリーズと迷いましたが、そんな理由からこちらを選びました。