メンズ雑誌を舐めるように見ていた10代の頃から、おしゃれな成人男性が愛用品として紹介しているレザーシューズに大きな憧れがあった。20代中盤になると海外旅行のたびに現地の有名レザーシューズブランドの靴を一足づつ買い足した。憧れを叶える作業もある程度までいき、それらのレザーシューズがあまり自分の足に合わないことと、ハイテクスニーカーの実用性に気づいてからはあまり出番がなくなってしまっていた。健康のために常ひごろからたくさん歩くようにしていることもあり、常に動きやすい服装になりがちである。それでもそれらの、憧れシューズは今でも自分の宝物である。
つい最近、メゾンマルジェラのクリエイティブディレクターのジョンガリアーノが来日した際にプライベートディナーに招待していただいた。それまでマルジェラの服を持っていなかったため、プレスの方にお願いして用意していただいた。一度パリで会ったことがあったが、ガリアーノ氏との久しぶりの再会のために気合を入れてドレスアップした。その際に履いたマルジェラのタビダービーシューズが本当に履きやすくてびっくりしてしまった。やはりこの親指と人差し指のデザインのおかげなのだろうか?見た目のインパクトだけでなく、実用性も兼ね備えていたことに感動した。これから気後れせずに履きたいと思える、レザーシューズができてくれてとても心強くなった。
12/ 2024