スニーカーって、「これだ!」というものに出会うのがすごく難しい。デザインは完ぺきでもなんだか足に馴染まなかったり、形はよくても中敷のクッション性がイマイチだったり、物自体はかわいいのに服に合わせにくくて履かなかったり。しかもそれは、試着の段階ではぜったいにわからない。買ってしばらく履いてみてようやくわかる。だから「これだ!」と思ったときにはもう遅く、たいてい廃盤になっているから買い足すことができなくて、お気に入りのそれが消耗されていくのをただ無力に見守るしかない。この靴もそう。いつだめになるのだろうかと、日々戦々恐々としている。それなのに、やっぱりこれが履きたくて、毎日毎日履いてしまう。
12/ 2024