
私が生まれた土地、熊野の新宮では毎年2月6日に1400年の歴史があるといわれる炎の祭祀「お燈まつり」が開催される。
中世の頃より貴賎、男女、病人を受け入れた熊野信仰とは相容れず、この「お燈まつり」は女人禁制、白装束に身を固めた約2000人の男達が、御神体の岩元で火を託され、燃え盛る松明を持って石段を駆け下りる神事です。
上り子と呼ばれる参加者は前日から女性と‘接触’する事は禁じられており、女性は祭りの衣装である足袋、白装束、松明、縄等を触れる事さえ御法度、という前時代的なしきたりが今も続いています。
今日は子供の時から薄々と感じていた「伝統」への疑問、躊躇、驚きに静かに対峙し、日本の儀式での女性の役割について考える時間を持ちたいと思います。ふー。