
御多分に洩れず一時期韓国ドラマにハマったひとりである。韓国の友人から勧められて観た中で心に残っているのが「私の解放日誌」というドラマ。淡々とした日々が映し出され、登場人物たちのやり場のない鬱々とした感情に見てるこちらも辟易してくる。でもそこから彼らがそれぞれある出逢いを経て人生の見方が変わり解放に向かうという話。大きな事件が起こるわけでもない平坦なストーリーの中に、だからこそきらりとひかる言葉たちが散りばめられていた。その中でも金言は「崇める」と「1日に5分ときめく時間をつくる」だろうか。「コンビニでドアを開けてあげたらお礼を言ってくれる学生に7秒ときめく。目覚めたとき土曜日だと気づいて10秒ときめく。そうやって5分間を埋めるの。わたしが生き抜く方法よ」自分の力で自分の人生をより良い方へ向かわせることができると感じさせてくれる話だった。脚本家のパク・へヨンさんの力量をまざまざと感じた。パクさんが同じく脚本を手がけられた「マイディアミスター」もおすすめです。