
日常の仕事に支障をきたすという言い訳からドラマはなるべく見ないように自制しています。誰もがそうであるように、見てしまうと続きが見たくなって途中でやめられない性分。仕事もままならない、これいかん!と断絶するも、一瞬見たらもう後の祭り。コミュニケーション不全に陥り、一瞬にして引きこもりと化すのです。そんな自制の中、どうしても気になってみていたのが、上出遼平さんのハイパーハードボイルドグルメリポート。こんな辺境の地で、こんなにも無茶するディレクターっているの?というシンプルな興味。それが、上出さんの「ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方」を読んで納得。入口は辺境極地でのグルメ番組というそそられるテーマ設定の裏にある、自分の全く知らない世界で生きる人の人生物語。これにはやられました。世界の広さをまざまざと突き付けられ、探求心、好奇心を爆上げしてくれます。そんな折、ご本人に会う機会をいただき、話せば上出さんご本人にも夢中に。旅好き、山好きな自分にとって、彼のような人生観やバイタリティは憧れの的。若い時に知り合っていたら、より影響を受けて、地の果てまで勝手に付いていきたくなってしまうこと請け合い。日本が世界に誇る宝でありコンテンツですね。