
先月、
映画界の巨匠、デイヴィット・リンチさんがお亡くなりになりました。自分もリンチさんの作品から沢山の素晴らしい影響を頂いた1人です。
今月は僕がリンチさんの作品の中で1番多く見ていて、しかも定期的に何度も見たくなってしまう、今ハマって頂きたい映画をリコメンドしたいと思います。
ストレイト・ストーリー。
94年にニューヨークタイムズに掲載されたアルヴィン・ストレイトさんの実話をもとに制作された映画です。
時速たった8kmの草刈り機に乗って病気で倒れたお兄さんに会いに行くまでのロードムービーなのですが、その距離が560km。東京からなんと岡山ぐらいのもの凄く長い道のりだったのです。73歳で歩くのもやっとなストレイトさんが道中で出会った人々に発っする言葉が深く重く、とても心に残ります。
田舎の風景がとても美しく切りとられているだけではなく、それとは対照的な平和に見えるアメリカ社会が抱える闇の部分のリンチさん特有の表現ももちろん健在です。
とにかく素敵な映画なので見てない人も見た人も、追悼の意を込めて是非です。