
なるべく身軽にして荷物は持ち歩きたくないので、コンパクトなショルダーバッグをポケットが増えたぐらいの感覚で使っている。筆記具や新書サイズの本も入る大きさなので、旅行や遠出でなければ大体この鞄で事足りる。小学生の時に喘息を患ってから、発作時に使用するサルタノールという吸入薬を常に持ち歩くようになった。あまりの即効性に甘えて、発作初動の喘息かなって時でも乱用していたが、やはり身体への負担はあるようで、その使い方はよろしくないと病院の先生に言われたのと、走るようになって気管支も強くなり、近年の使用回数は激減した。それでも「もし発作が出ても、大丈夫だ」と、30年近くに渡ってそばで助けてくれたサルタノールを、私はこれからも命のお守りとして持ち歩くだろう。