
2 年連続で日本テレビ系の 7月期に出させていただいたことがありました。
撮影所はもちろん、クルーの雰囲気などもテレビ局によって個性があるなあと俳優部としては感じていて、通う場所もルーティンも変わるものなので、一年以内に同じ場所へ戻って来れるということは
「宜しくお願いします」の気持ちと同じくらい
「ただいま」のある、とても幸せな経験でした。
テレビ局が同じだからといって、スタッフさんも同じくまた会えるなんてことはあまりないのですが、この時は何人も、昨年お世話になったスタッフさんがいらっしゃいました。
映像の現場というのは、一度ご一緒してから何年も、はたまた何十年もお会いできないことも多くあります。
だからこの再会たちは本当に嬉しく、ここからまた 4ヶ月頑張る上で、頼もしく、安心したのでした。
その何人かの中に美術部さんがいらっしゃって、
ひとつ目のドラマの撮了時に「箱馬」という撮影に必須なアイテムを模した「ちいさな箱馬」を作って下さった方でした。
はこうまというのは木で作った台のようなもので、ある時はカメラの下に、ある時はカメラマンさんのお尻の下に、ある時は照明を直す時に登られたり、ある時は画角の都合で私たちがその上でお芝居したりと多種多様に使われる台です。
箱馬ほど各部がもれなく使うアイテムはなく、それを模したプレゼントということも、とても温かかったのです。
翌年の再会、4ヶ月みんなで頑張ってきた撮了の日に二つ目をプレゼントしてくれました。
あの時だけのプレゼントだと思っていたから、サプライズにびっくり。嬉しくて嬉しくて、その瞬間に宝物になりました。
その方はまだ私を幸せにします。
「いま二個でしょ、これが五個集まったら本当の箱馬作ってあげる」
同じ局のドラマに出演させていただくとしても、その方と必ずご一緒出来るわけではありませ
ん。
本当にたくさんの偶然が重なる必要があります。
そもそも俳優部は、また呼んでもらわないといけないというのに。
一見、不可能に思える約束ですがきっとそんなことないと思いました。
きっとまた会えるし、きっとまた一緒に頑張れる。
何年かかるかわからないけれど、いずれ箱馬を作ってもらったらお知らせしますね。
きらめくねこちゃんときらめくドラちゃんも
大切な思い出のある頂きものです。
箱馬よろしく、乗っかってもらっています。