
書店で購入したので、本という括りでご紹介してしまうけれど
私が幾度となく人にプレゼントしてきたのは『段葛』。
もちろん子供も楽しめるが、大人の仕掛け絵本という趣だろうか。
びっくりして欲しいからあまり説明したくないのだけれど、
本を開くと、ある場所にトリップできるのだ。
(段葛という名前でバレてるか)
旅行本を読むのが好きだけれど、その印象とはまた違って
万華鏡を覗き込んだときに近いと思う。
いつでも、どこでも、
その場所に飛んでいけるから
仕事に煮詰まってつらい時期には、カバンの中に忍ばせたりもしていたなあ。
差し上げた人たちとの思い出もつぶさに蘇る。
親御さんとの会話が難しく、塞ぎ込んでいた思春期の青年に。
持っていないものなんてないだろうな、と思う憧れの人に。
旅行に行けない方とか、ここが思い出の地だと話す方にも差し上げた。
私にとって本は、その世界に連れて行ってくれる居場所で
個室で、世界なのだが
この本はまさにそれを実体化している。