
2018年に独立してからかれこれ7年になった。これまでの社会人生活に比べて、格段にフリーランスの友人との付き合いが深く、濃くなった7年でもあった。私に限った話かもしれないが大人になってからの友人付きあいは多くの場合仕事から始まるし、なにかにつけて具体的な相談ができるのは同じ立場である。仕事の相談に始まり、確定申告のやり方、書類の出し方等々「ちょっと一杯どうよ」と誘いながら、教わってきた日々である。
実務的な話題を追えれば、時に目標を語り、時に仕事を融通して新型コロナ禍のような荒波もなんとか乗り越えてきた。そこで大事だったのは、調子に乗るようなことがあれば必ず直言するという約束である。
こういう仕事をやりたいって言っていたのに、日々の生活に追われてずいぶん軽くなったなと思われないよう、私の原点とも言うべき沢木耕太郎さんのノンフィクション全集の中からタイトルが良い「オン・ザ・ボーダー」でも手元に置いてもらって、バシッとした指摘を待ちたい。いや、よく頑張ってるやんけという評価でもいいのだけれど……。