
友人に本を贈る。なんという豊かさ。
恥ずかしながら未経験、なんなら未発想。
ただ、贈られて嬉しかった本はあります。
だから人にも贈りたくなりました。
「美しいからだよ」は著者の水沢さんとポッドキャストで共演した時にいただきました。
恥ずかしながら初詩集、もちろん初詩人。
話し言葉をぶん投げて逃げ回っている身分からすると、書き言葉を丁寧に紡いでいる詩はどこか高尚で、敬遠しがちだったのですが読み出すとその質量に圧倒されました。
一般的にイメージされる詩よりもかなり物語味があって、でも視点や流れはとっても不条理で、なのに全員「生きてる」って感じはするんですよ。
どっかで話し言葉党の幹部が「高熱の時に見る夢か」とかメガホンで叫んでいるので、いったん仲裁に行ってきます。
帰ってきました。話せばわかるんでよそういう党なので。
ともかく知ってる言葉の組み合わせなのにズッシリしていて、全13篇を毎晩ひとつずつ摘んで、ヤクルトを飲んで寝ます。
乳酸菌何億個だかが胃に、同量の言葉たちが脳に染み渡って、やがてベットに頭と腹だけが沈み込み、残った心臓がこう言うんですよ。
「お前はすぐ影響を受けるよな?」
確かにー!