今年の気分をひとことで表すのなら「クラシック回帰」ということになります。あらためてスーツっていいなぁと思ったり、スラックスもいいもんだよなぁという感覚が強まったりしていきました。特にセンシティブな場面から華やかな場所まで広範囲にカバーしてくれるグレーの良さに気付かされたのです。今までは「無地のグレー??そんな無難オブ無難な服なんて着ませんよ!」と言ってきたのですが……。なんと浅はかな考えだったのでしょう。過去の自分を一喝してやりたくなります(笑)。
生地の良し悪しがダイレクトに出ますしね。さて、クラシック回帰、スーツもいいよねということでカフリンクスを使う機会も増えました。今年、いいなと思って購入したのはコーディスマヤというブランドのものです。ピンクのシャツ、モノトーン系にあわせてもいいブラック×シルバーが最高です。
いまどきカフリンクスをつける人も珍しいのか、取材先につけていくと特に年を重ねた経営者や政治家と話が広がることがありました。「おや、それいいね。ちょっと見せてもらっていい」、と。見ている人はよく見ていて、気づく人とは話がどんどん弾んでいく。やっぱり奥深いですね、クラシック。そんなことを気づける年になりました。