考えてみると、映画にスカッとさを求めることがほとんどありません。むしろ、観終わったあともモヤモヤが自分の中に残り続ける作品のほうへ向かってしまうため、これ、というものが思い当たらず。なので、ストレスが溜まったときに何を見ているだろうかと振り返ってみると、心地いい動きのある映像、暴力性のない皮肉とユーモア、尺の短いもの、という条件が出てきました。
そういう意味で、比較的見返す回数が多いのは、映画ではないですが、アーティストで映画監督でもあるアマリア・ウルマンによるレクチャーパフォーマンス映像「The Future Ahead – Improvements for the further masculinization of prepubescent boys」(2014)です。
ご本人による瞑想アプリのようなナレーションと共にめくられるスライド映像をくすくすと笑いながら眺めているうちに、そうだ、わたしたちはほとんど水でできているのだった、という気持ちになり、溜まったものがすーっと水に流されていく感覚があります。