ガジェットといわれてgoogle検索するくらいアナログ人間な私。振付の仕事をしているとリハーサル中に記録映像を撮影するのだが、私の携帯は半分壊れているため時々撮影ができなくなってしまう。困った困ったと購入したのがビデオカメラ。いざ使ってみると、携帯動画に慣れていた私には衝撃の画質の粗さ!粗すぎて細部が見えない!撮影できる範囲が狭くて全体が映らない!など仕事道具としては微妙…?とも思ったが、不思議なもので、肉眼よりも鮮明に記録される携帯動画だと分析的な意識が働くのに対し、このビデオカメラで撮影確認するとぼやーっとしてよく見えないおかげで逆に全体像が見え、気のせいかクリエーションの調子がいい。ザラザラと肌触りのある映像も心地いいし、SNSの複雑さから自由なのも楽だし、なにより映像が撮れればいいというシンプルさに納得しているのがいい。この時間がずっと続いてほしいみたいな感覚、その時間を記録したいという想いがシンプルに実現される感じ。映像を撮る機械を発明したいと世界で初めて思った人の気持ちが伝わってくるような気がします。
11/ 2024