日本でほとんど食べることはないけど、メニューにあれば必ずオーダーしてしまう料理。10月に4年ぶりのロンドンに行ってきた。本当は、参加している美術館の展示のオープニングのために計画した出張だったのだが、何かのトラブルで会期が3週間後ろ倒しになってしまった。他の仕事もあるので忙しくもあり出張自体をキャンセルしてもよかったけれど、コロナ前は頻繁に行っていた場所なので久しぶりに行ってみることにした。美術館がほとんど無料で入れるので、アートを観て友人とキャッチアップするだけでも価値があると思えた。
久しぶりに訪れたロンドンは、以前と少し変わっていた気がした。コロナ前後で変わってない土地などないのかもしれないし、自分も変わったのだろう。為替のせいでかなり割高になっていたフィッシュアンドチップスは、特大サイズを頼んで妹とシェアしてちょうど良いほどだった。以前は残してしまっていたフライドポテトも、ひさしぶりに食べるとすごく美味しくて全部食べれてしまった。塩と酢をかけて、タルタルソースをつけながら食べるハドックという鱈の一種の魚も、こんなに美味しかったかなと思うほど身に染みる味だった。1週間の滞在で2回食べる機会が会った。友人が連れて行ってくれた店はまた違ったメニューがあって面白かった。ソーセージのフライをカレーソースにつけて食べるものが印象的だった。
ロンドンに行くと、普段全然飲まない紅茶が美味しく感じられてよく飲む。水の違いなのかな、と話していたら博識な友人が教えてくれた”水が不味くて飲めないから紅茶にして誤魔化して飲んでいたらしい”という説は本当なのかな。日本に帰ってから飲もうと買った紅茶のティーバッグは、やっぱり飲む機会を失いいつまでも戸棚に残っている。
1/ 2025