
約20年前になってしまうが、私の学生時代はロックンロール・リバイバルの全盛期だった。
それはロックとモードがリンクした時代でもあり、なんと言ってもHedi Slimane率いるDior Hommeがリードしたスキニーデニム、タイトフィットで短めなジャケットが時代を塗り替えていた。それはメンズファッションの革命で、それまでのストリートファッションの「ダボっとしたデニム、ルーズシルエットがかっこいい」という価値観を一新した。もとより細身の服が好きだった私はこの変化を圧倒的に支持した。学生の時にはエディがデザインした服は買えなかったけど、シルエットはかなり真似していた。
当時のヒーローはThe White Stripesだ。彼らのツアーを東西で追いかけ、日々変わるセットリストに熱狂した。黒と白、赤に統一したファッションも最高にかっこよかった。今はJack White がソロで活動している。今年(2025年)3月に初の来日ツアーに参加した。キャリアベストと呼ぶに相応しい演奏が最高に心地よい。今のファッションは青と黒を基調にしているが、年を重ねた彼によく似合っていた。
Jackの音楽はさらに進化している。そんな彼の音源をSonyのイヤホンで繰り返し聴いてしまう。それは最高の息抜きであり、変わらずかっこいいものを確認する儀式のようなものか。