
マリオ・ブルネロのバッハの無伴奏チェロ組曲は定期的に聴く名盤です。今から約300年ちょっと前に、バッハが作った世界遺産級の名曲ですが、イタリアの至宝が弾く演奏が中でもいちばん好きです。氏の演奏はライブでも何度も聴いていますが、中でも森の木々に囲まれた吉村順三設計の八ヶ岳高原音楽堂でのコンサートは人生最高の音楽体験のひとつだったようにも思っています。マリオ・ブルネロ自身はチェロクライミングと銘打って、実際にチェロを担いでエベレストや富士山を登山し、中腹で演奏するというプロジェクトにも取り組んでいる変人で、いつか本当の山の中での演奏も聴いてみたいものです。