音楽プロデューサーであるリック・ルービンは楽器は弾けないのですが、音楽の本質を理解していて、ミュージシャンにとても信頼されている人です。あるアーティストが作詞に悩んでいたとき、彼のスタジオにきてその辺にある本をパッと開いて載っていた言葉を使うと見事にハマる。そんな逸話がたくさんある人です。僕も近いような仕事をしているなと思っていて、パターンをひけるわけでもないのにファッションの仕事をしている。ずっと僕の憧れの人です。この本はいつも事務所のトイレに置いていて、なにげなく開いたページの一節を読むことでその日のインスピレーションを得ています。
『The Creative Act: A Way of Being』
リック・ルービン(Penguin Press)