この頃は季刊誌だったCasa BRUTUS。年に4回発行だった。
大学生だった自分が初めて購入したカーサがこの号。コルビュジエよりも当時自分が建築以上に熱狂的だったアンダーカバーの高橋盾のインタビュー目当てで買った気がします。
インタビュアーに当時世界一のプロダクトデザイナーと称されていたフィリップ・スタルクのことを聞かれた時に、「誰ですか、それ。」と彼は誌面で淡々と応えていた。
読んでいて、このやりとりって掲載する必要あるん?と戸惑ったのと同時に、自分が知らないことをごまかさない大人って実在するんだ、、と、めちゃくちゃびっくりした。衝撃的だったし、ただただかっこよかった。
おそらく校正時にそのままで進行する選択肢を本人も選んだに違いない。
実直であることの大切さをCasa BRUTUSから僕は学んだのだ。