先月の心に残る本のところでもふれさせて頂いた通り最近の僕の興味はサセテナビリテイや環境問題です。やはり税金は高いが社会保障が充実し国民1人1人の環境問題への関心が高い
北欧諸国は、少しこの日本を離れ日常を忘れる旅をするには今とっても興味深い国々なのです。
3月に撮影でスウェーデンにはじめていくことができました。
2泊3日という、何かが分かるまえに帰らなければならないショートステイだったのですが、それでも環境先進国はぼくにとってとても刺激的でした。
ストックホルムに滞在して、日本との大きな違いを感じたのが、町に景観度外視の起業広告が少なかったことと、レストランやカフェで携帯を見ながら話している人をあまり見かけなかったことです。
うちの妻と高校1年の息子は音楽が大好きです。毎年フジロックとサマーソニックは欠かさず、気になるアーティストのライブに行く回数は年に5、6回はあると思います。
夏休みの計画を家族と話しているときにスウェーデンのヨーテボリというところで夏フェスがあるらしい、しかもメンツや雰囲気も良い感じで、僕の好きなトムヨークのスマイルというバンドもでるらしいと2人からプレゼンを受けました。
とんとんとまずはそこへ行こうということになり、フェスは3日間なので、あと3日を家族みんなが初めてのデンマークのコペンハーゲンで、という6泊8日の旅の計画に落ち着きました。
前置きが長くなりましたが、とにかくコペンハーゲンが素晴らしいかったのです。
特に北上コースは至福の1日でした。
アトリエセプテンバーというカフェで朝食を摂ってからベルビュービーチでゆっくり日差しを楽しみ、傍らにあるデンマークのデザインの巨匠アルネヤコブセンが建てた集合住宅の出立をながめ、午後からオードロップゴーとルイジアナという2つの美しい美術館を回りました。
もっと時間があればゆっくり3日間ぐらい時間を費やしてみたかったです。
海沿いの大きな公園のなかに自然と並列で美術があるルイジアナは、ミュージアムお決まりのストイックな緊張感とはまったく別のおおらかな空気の中で文化を味わう感じが最高で、オードロップもザハの建築とフィンユールの自邸が森のなかで鑑賞できとても幸せでした。
ピエトオンドーフが作ったノーマの庭や、リルベーカリーやレデイオなど、いきたかったオーガニックな食の店なども行くことができ、とっても濃くヘルシーな時間でした。
街全体も厳しく整えられた規制のおかげで高い建物が少なく、何かを壊して新しく作るにも周りの雰囲気とマッチしないと許可がなかなかおりないらしく、街全体が美しく調和し、どこからでも空が印象深いです。
住みたい国ランキングや幸せ指数の高さの秘訣が少しわかったような気がした短いようで長い3日間でした。
来年もう一度、と思っています。
日常を忘れる旅ではなく日常を変たくなる旅、
やはりいまの僕には北欧諸国がとっても刺激的なのかもしれません。