今、行きたいところはスイスのインターラーケンというアルプスの麓にある登山のベースとなる町です。40も半ばを過ぎ、より色濃くなる気持ちが、青春をまた感じたいという青臭い浅はかな気持ち。大学生の時にアルバイトをしていた酒屋で扱っていたハイネケンの懸賞キャンペーンでアムステルダムへの往復チケットが奇跡的に当たり、急遽はじまったヨーロッパ一人旅。泊まったドミトリーで丸坊主にされたり、モナコを闊歩していたら、お前のような小汚い若造が来るところじゃないと締め出しを受けたり、両親が愛を誓いあったと聞いたイタリアのポルトフィーノという町まで100km歩いたり、あてもなくたどり着いたのがアルプス三大名峰(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)の麓にあるインターラーケンという小さな町でした。着いた途端、アルプスに登ってみたいという衝動にかられたのは良いものの、登山列車の運賃が高くて払えず、底が半分抜けたコンバースをガムテープで補強し、2000mくらい登った先でのアルプスの山々の景色は、それは、それは素晴らしかったです。今のようにスマホもないし、現像した写真はどこかにいってしまい、頭の中にしか風景が無いのですが、あの山にまた登りたいと思っています。自分が山好きになったキッカケをくれた思い出の場所です。行き交うハイカーに、そんなおんぼろスニーカーで登るなんて、なんてクレイジーなジャパニーズだと言われたのが妙に嬉しかったですね(笑)。 次に行くときは、もうちょっと贅沢にラムダンがつくったホテル(Hotel Drei Berge)にでも泊まって、ちゃんとした登山靴で登りたいと思います。
スイス
インターラーケン