
新幹線の窓側席が一番、落ち着ける場所になっている。
フリーランスになってから早々、ありがたいことに在阪テレビ局の朝日放送から夕方ニュース番組の出演オファーをいただいて以来、毎週大阪へ行く日ができた。
学生時代と新聞記者と若かった時に計7年、関西に住んでいた。学生の頃はともかく、記者時代は悩んでいた時間のほうがはるかに多い。そんな大阪住まいが縁といえば縁で仕事につながるのだから本当に人生なにが幸いするのかわからない。
移動中にパソコンを開いて原稿を書くこともあれば、本を読むこともある。番組で取り上げるニュースや特集にあわせたメモ作り、配信サイトを中心に話題の映画やドラマを観て過ごすこともあれば、あまりに疲れていたら頭をフレッシュにするため睡眠も……。
なんにせよ東京から新大阪までの約2時間半、往復の5時間でできることはあまりに多い。何を選ぶにも誰にも強制されることはないたった一人の時間があることは幸せだなと思うのだ。