寝ている娘のボサボサになった後頭部を見ながら、この子が自分の人生にとっての大きな幸福であり、彼女は誰よりも幸せで健康で楽しく過ごしてほしいと思う。
もし自分の人生が違ったら、と自分ごとに置き換えて考えるのは、自分がなにごとも馬鹿正直に受け止めがちな性格だからか、
どんなに嫌なことも辛かったことも、今のこの瞬間を作っていると思えばなかったことにできないから、なんか全てを否定しているような気持ちになってしまって考えるのがあまり面白くなかった。これまで消し去りたいような本当に本当に腹立つことややるせないこと嫌なことたくさんあったのに。
ただ空想や想像は大好き。
この区別はなんなのかと思うけど、多分頭の中で楽しんでいるだけだから楽しくて、いざ表に出すとなると、それが自分の一つの意見として受け止められるのが嫌なんだと思う。
だからもし違う人生ならじゃなくて、もしパラレルワールドに存在する違う自分なら、魔法使いになりたいし、戦う強い女になりたいし、宇宙物理学の研究者になりたいなーなんて思ったりして、子供の頃から変わらない楽しい空想をしています。