40歳を前にして覚えた楽しみの一つに甘く苦いお酒の味があります。基本的に甘味があまり得意ではないので、チョコレートやケーキはごく少量で十分で、お酒も基本的に甘みの効いていないものが好きだと思い込んでいましたが……。
古き良きクラシックのカクテルには、薬草を効かせたビターリキュールが使われることが多く、どれどれと試してみるととても美味しい。なんとなく秘伝っぽい感じで各メーカー特色のある薬草の香りでそれはそれで奥深い世界が広がっていたのです。
仕事で疲れたときにストレートやロック、冬ならお湯割りで飲むとなんかこう「自分も大人になったなぁ」という気分に浸れるのと、勘違いも含めた薬効もありそうな……。国産も苦味酒もかなり盛んになってきて、僕も大好きな「スカーレット」シリーズもあっという間に成長して、新作がすぐに完売するようになりました。写真は先日も取材に行ってきた奈良にある名店「LAMP BAR」で飲んだ見事なオリジナルのネグローニ。オリジナルの苦味酒や日本酒ベースのヴェルモットが効いていて美味でした。これを飲むためにまた奈良に行きたい、と思わせる逸品です。取材の疲れが癒えたなぁと思うのでした。