買うつもりなかったジル・サンダーのリュック
自分を甘やかすことが昔から好きだ。
ちょっとつらいことがあったとき――例えば模擬テストがうまくいかなかったり、受験に失敗したとき――、母親が連れ出してくれて、ちょっとしたものを買ってくれた。決して高価なものではなくて、気に入った洋服を買ったりとか、美味しいものを食べたりとか。
普段から甘やかされていたわけではない。ただ、自分の機嫌を良くするために、さしあたって必要ではないものを買ってもらうという行為は、すごく気分転換になった。こういう買い物の仕方は、必要なモノをもとめるのとは違って、なんというか、自分がまとっている雰囲気を一気に変えることがある。
今でも、何か良くないことが起こったり、ちょっとご機嫌ななめになることがあると、いい匂いのする入浴剤とか、洋服や靴を買う。いつも自分が機嫌良く過ごせるように、こういう買い物は定期的にしていきたいな~って思っちゃう。
こんな発想ができるようになったことを、母に感謝しています。