
今日たまたまYouTubeで観た『コジコジ』で、ジョニーが「君たちって何の役にも立たないだろ、そのことについてどう思うかい?」みたいなことをカエルのトミーに聞いていて、その返しが「はあ~? どうでもいいじゃんそんなこと、俺たちただ猛烈に生きてるだけさ」だった。そのとおりだな、と思った。時と場合で、今やりたいことを正直にやることに集中する。
こないだボーッと観てたYouTubeの情報番組では「老化を防ぐにはルーティンが大切」と言っていた。リズムをもって過ごすのが精神衛生上とても大事、とはよく言われることだ。
ルーティンっていうと大抵、1日の中で必ずやること、みたいなことを指すイメージがあるけれど、思いつきで生きてきた私に思い当たる行為は歯磨きくらいしかない。ただ、もう少し俯瞰してみて、1週間とか2週間サイクルでのルーティンとか、1年の中での3か月のルーティンってのもあるんじゃないかと、私は直観的に思っている。なにもかもを1日の単位で物事を捉える必要はない。世界最速のバンドを目指したナパーム・デスを脱退した後、世界最遅のドゥームメタルに歩を進めたリー・ドリアンのように、伸び縮みする時間を私は感じていたい。
例えば、一番簡単なことで言えば、1か月に一度ネイルに通う。歯科検診の理想は3か月に一度とか、渡り鳥が1年のある時期に湖に戻ってくるとか、そういった単位。私の場合、週の半ばの2~3日は作品制作のために地方に行って、週頭と週末は東京で過ごしているので、そういうのもルーティンとしてあらためて考えてみる。
地方で過ごすときは、自分を情報から追いやっている感覚もある。上の2段落だけで2度もYouTubeという単語が出てくることからもおわかりのとおり、都心でも田舎でもネットを見まくっているけれど、それでも田舎で過ごすだけで人工的な情報は圧倒的に減る。でも、田舎の人が病んでないかというと、田舎の人だって病んでいる(笑)。だから、都会と田舎の2拠点で暮らす今のリズムが、私にとってはバランスいいのかもしれない。人生の中にコントラストをつけるというか。
狩猟民族のようなスタイルというのだろうか。毎日狩りに繰り出すわけではないけど、狩りに出たら数日は帰ってこない。
そういう過ごし方をしていると、感覚が研ぎ澄まされていく感じがある。毎日同じスタイルは、時間によってあくせく動かされている感じがして得意じゃない。今日の感覚で何をやりたいかを決める、そういうことでメンタルを保ってるってのはあるかもしれません。