Fantasia は、オーケストラの演奏から始まり、その音楽を聴いたアーティストやデザイナーなど、ウォルト・ディズニーの周りにいた様々な芸術家たちが思い描いたイメージが、映像として展開されていきます。
1940年に製作されたこの映画は、私が子どもの頃から何度も観ている作品でもあります。
ただ不思議なことに、いつも観るのはひとりで、夜、眠る前の時間。
ソファーにゆったりと座って、少し照明を落として、ただ静かに流すように観るのが、いつの間にか自分の中の習慣になっていました。
小さい頃は、家族が全員寝た後に、ひとりでリビングで観ていたことも。
音楽の中にも、構造的に“考えられて作られているもの”と、ただ身を委ねて“感じるためのもの”の両方が混ざり合っていて、その振れ幅自体が、この作品の魅力のひとつだと感じています。
実は私は、小さい頃から音楽を聴くことが本当に好きで、それはもしかすると、アートを楽しむようになる前の、最初の感覚だったのかもしれません。
特にクラシック音楽が好きで、今でもチェロの音になぜか強く惹かれます。
その深く身体に響くような音と、美しい映像をただ受け取る時間は、働きすぎた頭を休めてくれます。
この映画では、そうした音楽と、そこから広がるイメージが重なり合い、ただ“心で楽しむ”ことができます。
特に、チャイコフスキーの「花のワルツ」のシーンは、音も映像も本当に美しく、どんなときに観ても、ふっと心がほどけていくような感覚になります。
理由もなく、ただ“きれいだな”と感じられる時間。
それだけで、気持ちが高揚して、気づけば、しあわせな気持ちになっています。
それが、私にとっての“スカッとする”感覚に繋がっている気がします。
何かを解消するというよりも、余分なものが静かにほどけていくような、そんな時間です。