わりと疲れにくい体質なので、休みなく活動をしてしまっている。ただ、仕事に打ち込んで身体と精神の限界を超えたときに、完全なる廃人モードに突入することがたまにある。タイミングとしては半年に1回くらいのペース。
こういったときは、ベッドから体を起こさず、お風呂にも入らず、トイレにもなるべく行かない。めちゃくちゃおなかが減ったら、エサ的なものを冷蔵庫から漁って、調理もせず冷蔵庫のドアも開けっぱなしで、素材のままモサモサ食べたりします。
今回のお題は「スカッとしたい時に見る映画」ということだけど、性格上、スカッとしたいときには、映画を見るよりも、温泉へ出かけたり、買いものしたり、昼から近所に飲みに行ったりしてるもんで、どちらかというと「スカッ」というよりは廃人の生活からのモードチェンジに観る映画として『レミーのおいしいレストラン』(2007年)を挙げたい。
25年くらい前、ちょうど10代から20代に年齢がさしかかる頃、生意気だった私は「アニメーションは子供の見るもの」という、とてつもなく古い考えをしていたことがあった。「アニメを見る人はオタク」的な……(若い方々には理解できないだろうが、当時は「オタク vs. サブカル」という枠組みがあった)。今となってはそんな考えを持っていたことが信じられないくらいにはアニメ好きなのだが、アニメーションを、自分を甘やかしてもらえるツールと思っているふしはまだある。
映画では、グストーという、ミシュランの星をひとつ落として失意のうちに亡くなってしまったシェフの『Anyone Can Cook』という本に勇気づけられて、世の中で(特に衛生まわりで)嫌われがちなネズミがシェフとして活躍していく物語。廃人モードからグッと調子を戻したい時に観ると、少しやる気が出てきて、ようやく通常モードの生活に戻るのです。