夏が始まる頃の密かな楽しみは、上野公園・不忍池の蓮の開花を待つことだ。夕張メロンほどもある立派で愛らしいピンクの花を眺めるのも良いが、そこに至るまでのプロセスこそがたまらない。 5月、シガークッキーのようにくるりと畳まれた新芽が水面から顔を出しはじめ、しばらくすると、まるで絨毯を広げるように池いっぱいに葉が茂っていく。その成長は日々刻々と変化するため、一日たりとも見逃したくない。
ある日、その新芽を眺めていると、形が大きなじゅんさいに見えてきた。新たな発見に密かに喜びながらも、すっかり口がじゅんさいモードになってしまい、その日の夜はじゅんさいを目当てに行きつけの小料理店へ。シェフにじゅんさいと蓮の新芽が似ていると話したら、「何言ってんだ、じゅんさいは蓮の仲間だよ!」とバカにされた。シュンとしながら、手元の Gemini で「蓮とじゅんさい、仲間?」と聞いたら、「植物分類として、じゅんさいはスイレン科、ハスはハス科で別系統です。」冷静に指摘され、それを摘みに酒をいただきました。
話は変わりますが、24日から横浜美術館で「第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展」が開催されます!表の広場面したガラス張りのギャラリーです。入場無料で、11月までやっているので、池を観察するように、ぜひ、お時間あれば何度でも涼みに来てください~。