私が住む街、アムステルダムで夏祭りといえば、Pride Amsterdam (アムステルダム・プライド) だ。運河を何十艘もの船がパレードするこの祭りは、運河を舞台にしてLGBTQ+の祝祭として1996年に始まった。船上では、限りなく裸に近い衣装をまとった人々が踊り、歌い、思い思いに自分を表現する。初めて遭遇する観光客にとっては、かなり刺激的な光景だろう。
今年はワールド・プライドの開催都市となり、二週間にわたって世界中から人々が集まり、クィア映画祭や展覧会、シンポジウム、パフォーマンスなど、多彩なプログラムが街中で繰り広げられている。アムステルダム全体がレインボーカラーに染まるこの祭りは、2001年にオランダで世界初の同性婚が法制化されてから25周年を祝う意味も持っている。
オランダ王室も、この祭りへの支持を明確に示している。マキシマ王妃は、クィア・ファッションにインスパイアされたかのような大袈裟な帽子を身にまとい、ワールド・プライドの開幕行事に出席した。多様性を社会の周縁ではなく、公の中心に据えようとする、この国の意思を感じる光景だった。
多様性と人権を祝う祝祭、プライド。いずれ日本でも、雅子皇后がプライドのオープニングに姿を見せる日が来るのだろうか?