お祭りで食べる、あんず飴、イカ焼き、シャーピン。子供の頃から、射的や金魚すくいといった体験型のブースよりも、食べもののほうがずっと目的だった。いつもより少し着飾った同級生や、学校とは違うテンションではしゃぐクラスメイト。そんな人混みをできるだけよけながら、目当ての屋台を目指して、無事に食べものを手に入れると、いつも公園の隅っこへ逃げ込み、そこで落ち着いて味わうのが私のお祭りの楽しみ方だった。
先日、ひさしぶりに近所のお祭りへ娘と行った。娘は学校のお友達に会えると、とても嬉しそうだった。それでも私は目的を絞って、ささっと公園へ。遠くで響く盆踊りの音を微かに聞きながら、娘と静かに花火をした。