もうしばらく、日本の夏祭りに行けていない。
お祭りの活気や夜空に上がる花火には今でもワクワクするけれど、最近はあの人混みの中へ出かけて、また帰ってくるまでの体力に少し自信がない。だから、遠くから聞こえてくる音や街の雰囲気だけで、夏祭りを楽しむことも増えた。
そんな私が夏祭りの記憶を辿ると、子どもの頃に御神輿を担いで歩いた日のことを思い出す。
たくさん歩いたあとに食べた、屋台のソース焼きそば。持っていた小銭を一生懸命かき集めて、「足りるかな」と数えながら買ったことまでよく覚えている。
今、屋台で同じ焼きそばを買ったら、いくらぐらいするのだろう。当時の私にとっても、小銭を握りしめて買った一皿はちょっと特別なものだった。
何年経ってもふと思い出せるこの記憶は、私の中の「思い出すとほっこりする思い出集」に今もしっかり入っている。