大学生のころ、富山にあった「READY MADE」のオープンに徹夜で並んだ。
店舗の内装はアーキタイプ。
洋服を買うために、寒空のもと店先にはたくさんの人たち。
今だとよくある光景かもしれないけど、当時は徹夜で並んでまで洋服を買う文化は
かなり少なかった。
朝まで並んでも、買えるとは限らない。そして最後は抽選。
スマホもなかったので退屈だし、寒いし、眠い。そして寒い。
なんでこんな思いして洋服買わないかんねん、、、とぼやくわたしに、
友達は「こうやって自分も並ぶ体験をしないと、人を並ばせる立場にはなれないだろー」と返してきた。
その言葉は、今も私の胸に突き刺さったままだ。
欲しいものがあれば、並んでみる。
気になる場所があれば、まず行ってみる。
わからないものなら、その中へ。
あの夜からずいぶん経った今も、わりとそんなふうに動いている。
無謀にも、気になる設計事務所にポートフォリオを持参したり、
好きなブランドに頼まれてもいない提案をしに行ったりもした。
あれから20年ほど経つ。
それでも、気になるものがあれば今も列に並ぶ。