祭りとは縁遠い人生を送っているため、夏祭りの思い出がほとんどない、と困っていたら、そういえば、5月に中旬に初めてカンヌ映画祭に行ったのだった、と思い出しました。
朝6時に起き、7時前からパソコンの前に待機して上映予約をして、8時には劇場の列に並び、夜あるいは深夜まで映画を観て、間で取材をし、記者会見に参加する、という目まぐるしい2週間。
早々に「もう映画はお腹いっぱいだ……」となりつつも、プレスルームでは、日を追うごとに顔なじみになっていったジャーナリストと「今日何観た? あれどうだった?」と上映後トークで盛り上がったり、太陽にやられてジェラートを食べに出かけたり、という楽しい時間もありました。
映画『Paper Tiger』の記者会見では、アダム・ドライバーに対し、レナ・ダナムが著書で主張した過去の暴行疑惑について切り込む記者がいて、アダム・ドライバーが「(そんなの出すわけないのに)自分の本に全部書くんで、ノー・コメントで」と笑顔ゼロのジョークをかましていた瞬間、これすぐSNSで切り取られて拡散される場面だなと思い、「今、わたしカンヌ映画祭にいる」と別の意味で震える場面も多々あって面白かったです。
以上、レッドカーペッドで自分の祭りっ気のなさを再確認した、忘れられない初夏の祭り体験でした。(写真は、イマーシブ・コンペティションのHyeunjoo Woo、 Jiyun Park監督による『Voooooo―Peeeeee―』を体験している人たちの様子です)