今年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館は荒川ナッシュ医さんによる赤ちゃんの作品!
ここでの過去の投稿を振り返ってみると、驚くほど何度も口内環境に触れているので、自分にとってこのお題は大切なのだろう。
昨年、「体のために取り組んでいるコト」というお題のとき、自慢の歯磨き粉たちを見せびらかしながら「人間の主なインプットは口だ」と語ったかと思う。これは、解剖学者であり発生学者でもあった三木成夫が、「人間の身体の構造はちくわのような一本の管である」と説いていたことの影響が大きい。人間の中心には、口から始まり、食道、胃、腸を経て肛門へと至る「消化管」が、一本道のように貫通しているという考えだ。この構造で考えると、身体に異物が初めて触れるのは口であり、そこから肛門に至るまでずっと身体に触れ続けることになる。
水道水を見直すときも、オーディオで遊ぶときも、水や電気がまず入ってくる管や電源部分をチェックするのは、もはや常識だ(笑)。そうやってQOLを上げるのもいいが、まずは「テメーの口の中を見てみろ」と自分に問いたくなる。
一方で、常に最新のものにアップデートし続けたり、潔癖になりすぎたりすることには疑問も持つ。意図せずランダムに何かが入ってくる余白をもつ空間も、また口なのだ。
先日、友達の赤ちゃんが床でゴロゴロしながら、オモチャや自分の足を口にくわえていた。ヨーロッパの家だったのでみんな土足だし、絨毯にはいろんなモノが落ちているだろう。けれど、そんな“お試しおしゃぶり”も口がもつポテンシャルの一つなのだろう。そういえば、こんなふうに世と触れることも、最近は無くなってきたな、と思いながら、ぼーっと眺めていた。