数日前、コロンビアから帰ってきました。
滞在中よく目にしたのが、コロンビア各地で採れるフルーツをイラストで描いたトロピカル・フルーツマップ。高地にあるボゴタ、アマゾン地域、コーヒーで有名な山間部、そしてカリブ海に面した海岸線。それぞれの土地に、カラフルな、時には巨大な、たまに見かけの悪い果物がある。
ルロというかわいい名前の果物は、もちろんジュースにするが、少し手間のかかったコンブチャとブレンドした発酵ジュースはどこにもない味だった。果肉を砕いてソースをつくったり、一見柿のようなチョンタドゥーロを乾燥させてグラインドしたものを、ユカ(じゃがいもではなくキャッサバ)を練ってつくったニョッキにかけたり。果物は、甘いデザートではなく、料理の一部としてコロンビア・キュジーヌのアイデンティティになっている。
路上マーケットでは、申し訳なくなるほど安く手に入る、見たこともないようなエキゾチックな果実たち。こればかりは、遠くへ運んだり、国外へ輸出したりするのが難しい。だからこそ、今ここで思う存分味わっておく。そして新しい果実に出会うたびに、親しい人の顔が浮かぶ。
「これ、何某さんにも食べてほしいなあ」
「彼女だったら、これをどう料理するだろう?」
そんなことを考えながら、夏の旅行が終わってしまった。