最近いちばん惹かれるのは、食材そのものの味がきちんとわかる、シンプルでヘルシーな料理です。
昔から食べることが大好きで、好き嫌いもほとんどないのですが、「何を食べるか」は、身体だけでなく、私たちの感性もつくっているような気がして、食に対しては結構コンシャス、かつ貪欲です(笑)。だからといって高級なお料理がいいというわけではなく、丁寧に作られた塩むすびなんて大好きです!
濃い味ばかり食べていると、それが当たり前になって、また同じ刺激を求めるようになる。反対に、旬の野菜の甘さや、魚そのものの味、ほんの少しの塩や出汁のおいしさを味わっていると、舌も少しずつ繊細になっていく。食べることも日々の小さな積み重ねで、感覚を磨いてくれるものなのだと思います。
特に最近は仕事や移動も多く、体力勝負の日々なので、身体が喜ぶものを食べることを以前にも増して大切にするようになりました。食べたものって、翌日の体調や肌にもやっぱり正直に表れる気がします。時間のある平日に、旬の食材を買ってきて、自分でシンプルな料理を作ることは、今の私にとって一番好きな時間のひとつです。
そして、食を通して季節や土地を感じることも大好きです。ブルゴーニュへ行けば葡萄畑を訪ね、新潟ではその土地で採れた山菜をいただく。京都なら夏の鮎や鱧、秋になれば松茸。「この季節になったら、あれを食べよう」と思えるものがあることが、一年を過ごす楽しみのひとつになっています。
食材がどこで、どんなふうに育ったのかが見えると、その先にある畑や海、山、そして季節のことまで自然と想像するようになります。
身体をつくり、感性を磨き、自然の恵みに気づかせてくれる。今、私がいちばん夢中になっているのは、そんな“旬そのものの味”なのかもしれません。